当初の計画より遅れているようですが、中国は2016年に地震研究のための衛星を打ち上げるとのことです。大地震の前に大気圏、電離圏、磁気圏に現れる電磁気的な異常を5年間にわたって宇宙から調べ、地震予知につなげることが衛星の目的の一つです。同衛星には、イタリアが開発した観測機器も積み込まれます。中国は、地震電磁気学の分野でフランス、イタリア、ロシア、ウクライナと共同研究を行っており、衛星の打ち上げが成功すれば、すでに地震監視衛星を持っている選ばれた国家のグループに加わることになる、と記事は伝えています:
日本はこの分野では完全に後れを取っています。
上記記事によると、2013年に中国では M5.0 以上の地震が43回発生。過去30年間の平均の2倍に達したとのことです。朝鮮半島周辺でも地震が増えています。東北地方太平洋沖地震の余波が大陸にも及んでいるのでしょうか。
関連記事
- 電離圏にみられる地震前駆現象 (08年12月10日)
- 1ヵ月以内にM7級地震の予測 ― ロシア極東 (12年2月14日)
- イランが地震予知衛星を計画 (12年3月2日)
- ロシアとイギリスが地震予知衛星システムを開発 (12年4月13日)
- 中国が人工衛星による地震予知を目指す (14年2月4日)