2013年9月2日月曜日

諏訪之瀬島で爆発的噴火14回 ― 鹿児島県


気象庁が8月30日に発表した「平成25年 No.35 週間火山概況(平成25年8月23日~8月29日)」によると、8月26日から27日にかけて、諏訪之瀬島(地図)で14回の爆発的噴火があったとのことです。諏訪之瀬島の爆発的噴火は約1年半ぶりです:
御岳火口では、26日10時54分に爆発的噴火が発生しました。噴煙や噴石の状況は天候不良のため確認できませんでした。諏訪之瀬島で爆発的噴火が発生したのは、2012年3月6日以来です。爆発的噴火は27日にかけて合計で14回発生しました。遠望カメラでは火口付近に飛散する噴石を確認しました。27日以降も断続的に噴火が発生しました。 
十島村諏訪之瀬島出張所によると、27日と28日に集落(御岳から南南西約4km)で爆発音や鳴動を確認しました。 
火山性地震はやや多い状態で、火山性微動は25日以降連続して発生しました。 
同火口では、夜間に高感度カメラで確認できる程度の微弱な火映を観測しました。

気象庁のサイトにある「諏訪之瀬島 有史以降の火山活動」によると、諏訪之瀬島では2001年ごろから火山活動が活発化し、爆発的噴火が頻発しています。一方、同サイトにある「桜島の月別の噴火回数」と「桜島の月別の爆発回数」を見ると、桜島は2002年から2008年にかけては比較的静穏でしたが、2009年から噴火や爆発的噴火が急増しています。これらの火山の活発化は、九州南部から南西諸島にかけての南海トラフでの大地震発生を暗示しているのでしょうか。

木村政昭・琉球大学名誉教授の著書「東海地震も関東大地震も起きない! 地震予知はなぜ外れるのか」(宝島社、2013)には、次のような「地震の目」が現れているとの指摘があります:
  • 鹿児島県志布志湾の南東、種子島の東方 2020年±4年 M7.0
  • トカラ海峡付近 2020年±3年 M6.5+
  • 与論島近海 2013年±3年 M6.7
  • 八重山諸島南西沖 2019年±3年 M6.9