『
ブルームバーグ』のコラムから。 「『Japanization(日本化)』ほどエコノミストの心に恐怖を呼び起こす言葉はない。長期低迷、デフレ、さらに国際的地位低下 ・・・ 日本がたどった失われた10年 ・・・ 首相と財務相の頻繁な交代 ・・・ 政治的な支離滅裂」。しかし、「その間日本は一度も崩壊の危機のようなものに直面したことはない。犯罪が急増することもなく、ホームレスの数が爆発的に増えることもない。米国のリセッション(景気後退)ほど大量に雇用が失われることもなかった」、「昨年の大震災後の信じられないほどの落ち着きも忘れてはならない。米国で2005年のハリケーン『カトリーナ』の後に起こったような暴動も略奪も起こらなかった」。 その理由 ―― 日本を一つにまとめている「接着剤」 ―― とは何なのでしょうか?:
「日本は一度も崩壊の危機のようなものに直面したことはない」からこそ、いつまで経っても改革が進まず、じわじわと破滅に向かっているのかも知れません。私の知人の中には、すでに家族ぐるみで日本を脱出した人たちや、その準備をしている人たちがいます。