ロンドン・オリンピックの開幕まで46日となり、日本の出場選手も次々に決まっています。このオリンピックに対しては、何らかのテロ攻撃があるのではないかと以前から危惧されてきました。たとえば、以下は2010年3月31日付でイギリスの大衆紙〝デーリー・メール〟のウェブサイトに掲載された記事です:
- Olympic Armageddon: How terrorists could send nuclear bomb up the Thames to target London 2012 Games (オリンピック・アルマゲドン: 2012年ロンドン・オリンピックを狙うテロリストたちはいかにして核爆弾をテムズ川で爆発させるか)
上の記事はセンセーショナルな内容で信憑性は今ひとつですが、2011年5月にオサマ・ビンラディン容疑者が米軍に殺害されて以降は、アルカイダによる西欧社会に対する報復テロが現実味を増しています。
最近目にするのは以下のような記事です。タイトルは、「ロックフェラー財団がロンドン・オリンピックで1万3000人の死者が出ると予測している」。ロックフェラーといえば、しばしば世界的な陰謀の頭目に擬せられる財閥一族です。「ロックフェラー」という言葉を聞いたとたんに条件反射的に妄想全開になる陰謀論者でなくとも、興味をそそられるタイトルと言えるでしょう。はたしてロックフェラー一族がオリンピックで何かを起こそうと企んでいるのでしょうか:
- Rockefeller Foundation Predicts 13,000 Dead at London 2012 Olympics
- The Rockefeller Foundation Predicts 13,000 Dead at London 2012 Olympics
上記記事が指摘しているのは、ロックフェラー財団(Wiki)とグローバル・ビジネス・ネットワーク(Wiki)というコンサルティング会社が共同で2010年5月に発表した文書の中に、2012年のオリンピックで爆発がおこり1万3000人の死者が出るという「シナリオ」が書かれているという点です。
(続く)