2011年8月27日土曜日

深さ 10km ちょうどの地震 (その1)


地震について気象庁の発表や米国地質調査所(USGS)のリストを見ていると、震源の深さが 10km ちょうどという場合が多い …… これは不自然だ!と疑問に思う人が少なくないようです。

気象庁やUSGSのサイトにはちゃんと理由が書いてあるのですが、中にはそういった基本的な確認を怠って、こんなことは自然の地震ではありえない、だからこれは影の組織の陰謀による「人工地震」の証拠だ、某国の「地震兵器」が使われた痕跡だなどと論理を飛躍させ、さまざまな妄想を膨らませる人もいるようです。

私がネット上で収集した事例をいくつか下に紹介します。

【事例1】アラビアプレートで何かが起きている?: アデン湾で観測されている異常な群発地震

英文のブログ記事を日本語に翻訳して紹介しています。その英文の記事には、以下のような記述があります(以下の翻訳は私がおこなったものです):
A closer look reveals something that appears highly unusual. That is, so far 20 of the earthquakes have been at a depth of exactly 10.0 km.

(地震のデータを)よく見てみると、きわめて異常な点があることに気づく。すなわち、これまでにおきた地震のうちの20件が厳密に10.0kmの深さで発生しているのだ。

日本語の執筆者は次のように述べています:
その不思議さは、「大体10キロ」なのではなく、「完全に10.0キロ・ジャストの深さ」なのです。群発地震として発生することが多いです。原因はわからないですが、ずっと興味を持っていた現象です。

【事例2】アデン湾と同じことが起こり始めた日本の父島近海

2010年12月21日に小笠原諸島(Bonin Islands)の父島近海で発生したM7.4の地震の余震について、以下のように述べています:
アメリカ地質調査所 USGS より、最初の地震からの現在(12月22日午後9時)までの地震の全記録を記しておきます(スクリーンショット)。BONIN ISLANDS, JAPAN REGIONというのが、父島での地震です。すごい回数であることがおわかりになると思います。USGS ではマグニチュード 2.5以上のものだけをネット上でリスト化していますので、それ以下の群発はさらにあるはずです。

また、その「BONIN ISLANDS, JAPAN REGION」の手前の数字が「震源の深さ」です。10.0キロメートルが非常に多いことがおわかりだと思います。

【事例3】『異常現象に気付いたらお知らせください。』(http://www.progoo.com/rental/normal_bbs/bbs.php?pid=11087)という掲示板にあった投稿です:
No.117244 異変 投稿者:東京 投稿日:2010/12/06(Mon) 14:35

最近世界で発生している地震データを良く見てください、明らかに自然ではないと思われる震源の深さ?? 10kmが多いのは何故でしょう!? 昨日は2kmもあります、異常を感じます。


続く