この研究のポイントは、 「やや規模の小さい地震が潮汐力の強いときに頻発するようになれば、大地震を引き起こす地殻のひずみが、その地域でたまっている可能性があることを示す」 という点です。あらゆる地震が潮汐力の影響で発生しているというわけではなく、ある条件下では潮汐力が地震発生の引き金となりうるということです。
なお、1月 7日付の記事にも書きましたが、この種の研究成果が発表されると、トンデモ説を弄ぶ人たちが研究内容をよく理解することなしに、勝手な拡大解釈をおこないますので注意が必要です。詳しくは、1月 7日付の記事の末尾をご覧ください。
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