以前はあまりなかったと思いますが、イギリスでは夏至の日の日の出をストーンヘンジで迎えようとする人が増えているとのことです。ケルト文化やドルイド教などアングロサクソンよりも前に存在した土着の文化に対する再評価の気運や、いわゆる “ニュー・エイジ” の影響などが背景にあるのでしょうか。人出の増加に伴って、飲酒や薬物による風紀の乱れも深刻になっているようです。今年は夏至と日曜日が重なっているため、特にたくさんの人出が見込まれており、これまでにない警備体制が敷かれるとイギリスの各メディアが伝えています:
- Stonehenge set for record crowd (記録的な人出に備えるストーンヘンジ; 写真あり)
- Stonehenge braced for record Solstice crowd (夏至の記録的な人出に備えるストーンヘンジ; 写真あり)
- Big police operation planned for Stonehenge summer solstice (ストーンヘンジの夏至に対して大規模な警備体制を計画)
私は、かなり前のことですが、冬至に近い日にストーンヘンジを訪れたことがあります。霧雨が降ったり止んだりする陰鬱な 12月の日曜日でした。一人で自動車を運転して行ったのですが、休日にもかかわらず人出はほとんどなく、霧に包まれた遺跡を堪能することができました。遺跡はソールズベリー草原のまっただ中にあります。道路をはさんで遺跡とは反対側にある駐車場に車を止め、道路の下の地下道を抜けて草原の中の遺跡に近づくと、駐車場や土産物店がまったく見えなくなりました。それらは、半地下式に作られていて、遺跡周辺の景観を壊さないように配慮されていました。これには感心しました。
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Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency