イングランド中部の都市バーミンガムの西方にある町キングズウィンフォードに、一千羽を越えるハト(ウッド・ピジョン)の大群が現れ、話題になっています。最初に報道したのは BBC で、1月17日のことでした。その後、各メディアが写真入りで追随しています:
- People puzzled by pigeon flock (BBC: 住民がハトの群に首をかしげる)
- You can't see the tree for the wood pigeons (ウッド・ピジョンのせいで木が見えない)
- Flocky horror show (フロッキー・ホラー・ショー: 『ロッキー・ホラー・ショー』のもじり、フロックは群の意)
- 'Apocalyptic' pigeons strike fear in town (終末的なハトの群が街を恐怖に陥れる)
宏観異常についての情報が普及しているのか、地震の前兆と考える住民もいるようです:
One resident said he thought it might be something weird, like a sign an earthquake was about to happen. (ある住民は、地震がおこる前兆のようで気味が悪い、と語った。)I thought it was like Armageddon. The sky was black and I thought maybe it meant an earthquake was going to happen. (アルマゲドンのようだと思った。(ハトの大群で)空が真っ暗になり、地震が起こるかも知れないと考えた。)
往年のヒッチコック監督作品『鳥』を思い起こした住民もいたようです:
It does look like something from a Hitchcock film. (まるでヒッチコックの映画のようだ。)
各紙とも専門家の見解を掲載しています:
- この季節にウッド・ピジョンが数百羽の群を作るのはさほど珍しくないが、千羽を超える群は極めてまれ。
- えさ不足から、比較的えさを得やすい地域に集まったのだろう。
- 一時的なもので、来冬には現れないだろう。
- 国内のハトが主体と考えられるが、スカンジナビア半島から飛来した可能性もある。
Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency