東北大学の発表です。
2024年1月1日の能登半島地震(M7.6)の震源域の地下に日本列島形成時の火山活動に起因する固化した古マグマがあり、約3年間継続していた群発地震を引き起こす地下の流体の移動を妨げる「不透水性の壁」としての役割を果たしていたが、最終的には能登半島地震を引き起こした破壊の中心となる「アスペリティ」として機能した、という内容です。
「なぜ群発地震が大地震につながったのか」、「過去の火山活動によって形成された固結マグマと、それによる地下の水の通りやすさ(透水性)の不均質が、群発地震の発展と大地震の発生を支配した要因である」、「地下の構造の不均質性が、各地で発生する群発地震が大地震の発生につながるかどうかを評価するための重要な手掛かりとなる可能性」:
- 能登地震、地下の「古マグマ」の破壊が引き金に 3年間継続した群発地震が大地震につながった要因を解明 (プレス・リリース、マグニチュードに誤植あり)
- 能登地震、地下の「古マグマ」の破壊が引き金に 3年間継続した群発地震が大地震につながった要因を解明 (PDF形式)
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