2024年9月4日水曜日

地震が金塊をつくる

 
自然金は石英の岩脈中に見つかることが多いのですが、それには地震が関係しているとの説が提唱されました。ポイントは石英には圧電性があるという点です。
 
標準的な説明では、マグマから分離した金やケイ素を含む熱水が地殻の亀裂を流れる際、ケイ素が冷えて石英として結晶化した箇所に金が沈殿するとされています。しかし、熱水中の金の濃度は極めて低いので、「熱水中の金が石英と共に沈殿する」というだけでは、金がなぜ濃縮されるのかが説明できない、とのこと。
 
「造山運動が盛んで地震が多い場所に金鉱脈が多い」、「石英は圧電性を持つ鉱物であり、地震などの地質学的応力によって電荷を生成する」、「(地震波が)石英をゆがませて電圧を発生させ、付近の溶液から金が析出する可能性があります」:
 
日本はかつて「黄金の国ジパング」などと呼ばれましたが、地震の多さが関係しているのかも知れません。