八ヶ岳南麓天文台の串田氏が5月4日17:00付けで更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.207 (PDF形式)
以下は今回の更新情報のまとめです ――
推定時期 | 2つの可能性 (1) 5月6日または7日 (2) 5月15日±3日(5月8日時点でCH21前兆継続の場合) |
推定時刻 | 午前9時±1時間 (または午後6時±3時間) |
推定震央領域 | 岐阜県、福井県、石川県南部、滋賀県北部 更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域) ある程度火山に近い領域の可能性あり |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 |
推定地震種 | 震源の深さ30km以浅の陸域地震 |
▼ 現状 (5月4日夕刻現在) ― 残っていた3つの前兆のうち2つが終息
- CH17(八ヶ岳) 断続的に糸状特異が出現していたが、5月3.5日に終息
- CH21(八ヶ岳) 4月17日午後から糸状特異が継続
- CH29(八ヶ岳) 4月26日に特異がいったん終息したように見えたが、4月27日午前から特異が再出現、5月1.7日に終息
▼ 考察
- No.1778前兆群は、2008年7月初旬から8年10ヵ月の長期にわたり継続出現。最盛期には30以上の観測装置に顕著な前兆が現れたが、現時点ではCH21に糸状特異が残るのみ。
- CH21を除く前兆の動向はすべて5月6日± を示している。しかし、4月26.5日が最終ピークとすると、CH21の前兆が現時点で終息していない点が矛盾。
- CH21の糸状特異には5月1.5日と3.5日などにピークがある可能性がある。そうだとすると、CH21の特異は(5月6日± の)地震発生直前まで終息しないことになる。
- なぜCH21の前兆だけが継続しているのか、現段階では不明。
- CH32(八ヶ岳)に3月1.5日から微弱な櫛歯前兆が出現しているが、これが No.1778前兆群と関係がある場合には、5月15日± に地震発生の可能性がある。
- 5月8日時点でCH21の前兆が継続している場合には、5月15日± の可能性で再検討する。
- 推定領域について、影響局誤認の場合は福島など東北領域の可能性があるが、辻褄の合わない前兆が観測されており、上記の領域の方が考えやすい。
串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:
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