以下は『決定新版 日本の地震地図』(岡崎義光、東京書籍、2019)から引用 ——
新潟県上中越地方の沖合を震源として発生した逆断層型の内陸地震。
震源は 2004年新潟県中越地震の北西約 40km の日本海沿岸に位置しており、震源域に近い新潟県長岡市、柏崎市、刈羽村のほか、やや離れた長野県飯綱町でも震度 6強の揺れが記録されました。(中略)柏崎で約 1m、佐渡市小木で 27cm の津波が観測されています。
震源に近かった柏崎市、長岡市、そして上越市などを中心として、死者 15人、負傷者 2,346人(うち重傷 356人)の人的被害のほか、強い揺れや液状化現象などにより、住家全壊 1,331、半壊 5,710 などの被害が報告されています。(中略)柏崎刈羽原子力発電所では 3号機の変圧器が延焼しましたが、出火から 2時間経った 12時10分に鎮火しました。原発が地震によって極軽微とはいえ被災したのは世界で初めてであり、注目を浴びる結果となりました。
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