アイスランド南東部のグリムスボトン火山(地図)周辺で、氷河の融解による洪水が発生し、同山の噴火の可能性が指摘されています —— Uncertainty Phase Declared As Eruption Could Follow Glacial Flood At Grímsvötn:
- 国民保護・緊急事態管理省は、現在進行中のヨークルフラウプ(氷河の融解による爆発的な洪水)が噴火の前兆である可能性があるとして、(1月11日午後)グリムスボトン火山周辺が不確実段階(uncertainty phase)に入ったと宣言した。
- グリムスボトンは、アイスランド南東のヴァトナヨークトル氷河の下に埋もれた火山である。
- 氷河からの洪水に加えて、1月11日の朝7時ごろ、グリムスボトンで M4.3 の地震が発生した。 この地震は、1991年の観測開始以来、この地域で記録された最大の地震である。
- 氷河からの洪水が起こると、グリムスボトンの水位が低下し、その下にあるマグマだまり上部の圧力が低下する。
- 最近では 2004年にグリムスボトンで氷河からの洪水に続いて噴火が発生した。1934年と 1922年の氷河洪水でも火山の噴火が発生した。2021年と 2022年の洪水の際には、噴火は発生しなかった。
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