2023年6月6日火曜日

富士山大噴火の予兆?

 
週刊現代』の記事です:
 
3ページにわたる記事の最後の部分に次のような記述があります —— 富士山の地下で不気味な動きが起こっている。火山活動が活発化すると多く発生することから、噴火の前触れといわれる「深部低周波地震」の急増だ。(中略)これは休眠中だったマグマの活動が始まった時に起きますが、富士山でも'00年秋頃から急増し、今も常時起こっている状態です」 

以下は気象庁のウェブサイトに掲載されている観測データです:
 
一番下の「深部低周波地震 月別回数と積算回数」のグラフをご覧下さい。記事にあるように、2000年から2001年にかけて深部低周波地震が急増した時期がありますが、その後はそれ以前と同じ発生頻度に戻って現在に至っています。積算回数の勾配も2000年より前とほぼ同じ状態で推移しています。上の記事はいささかミスリーディングではないでしょうか。