ロシアの傭兵会社ワグネルの魁帥プリゴジン氏の名前がしきりにニュースに登場していますが、この名前を聞くたびに「オラーコジン」という言葉が頭に浮かびます。
オラーコジンは人名ではなく、地学分野の用語です。マントル・プルームの上昇などによって平坦な地形が引き裂かれるとき、亀裂はしばしば 1点から 120°間隔で3方向に伸び、そのうちの 2本はよく発達するが、残る 1本はあまり発達しないという考えです。日本海の拡大とフォッサマグナの形成も、このオラーコジンで説明できるのだそうです。つまり、よく発達した 2本の亀裂(地溝帯)が日本海を拡大させ、未発達の 1本が日本列島まで延びてフォッサマグナを作ったという説です。詳しくは以下をお読みください:
- フォッサマグナ オラーコジン説について (PDF形式)
講談社ブルーバックスにもオラーコジン説をわかりやすく解説したものがあります:
- 『フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体』 (藤岡換太郞、ブルーバックス B-2067、2018年)