ニュージーランド北島の中央部に位置し、「ニュージーランドのイエローストーン」とも呼ばれるタウポ山(地図)の噴火警戒レベルが 、9月20日に "Volcanic Alert Level 1(minor volcanic unrest)" に引き上げられました。同山の警戒レベルが引き上げられたのは初めてのことです:
- Taupō Volcano: Volcanic Alert Level raised to Level 1. Ongoing earthquakes and deformation indicating minor volcanic unrest (地図、グラフ等あり)
- First volcanic alert level rise for Taupō after hundreds of quakes under lake (写真、地図、動画あり)
- Taupō volcano alert level raised to 1 for first time (写真、地図あり)
タウポ山では今年5月から、カルデラ湖である巨大なタウポ湖の湖底で地震が増加し、加えて地殻変動も観測されているため、警戒レベルの引き上げに至ったものです。地震は、タウポ湖中心部の深さ4~13kmを中心に発生しており、2つのクラスターを形成しているとのことです。
GeoNetの資料によれば、タウポ山が最後に噴火したのは西暦232年±10年。また、Wikipedia によれば、同山は西暦186年に火山爆発指数(VEI)7 の超巨大噴火を起こし、カルデラ湖であるタウポ湖を形成、また、2万6500年前には VEI 8 の破局的大噴火を起こしているとのことです。
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