7月2日11時00分ごろ、宗谷海峡で M5.9、震源の深さ 324km、最大震度3 の深発地震がありました(震央地図; 速報値では深さ 320kmとされていました)。
この地震では、震源に近い北海道宗谷地方と北海道の太平洋岸や東北地方で揺れを感じましたが、その間の地域は無感でした(震度分布図)。沈み込んでいる海洋プレートのスラブに沿って揺れが遠方の地域に伝わる「異常震域」と呼ばれる現象です。
この地震では、震源に近い北海道宗谷地方と北海道の太平洋岸や東北地方で揺れを感じましたが、その間の地域は無感でした(震度分布図)。沈み込んでいる海洋プレートのスラブに沿って揺れが遠方の地域に伝わる「異常震域」と呼ばれる現象です。
なお、この地震に先立つ6月20日の9時過ぎから18時過ぎにかけて、宗谷地方北部(陸域)で地震が多発しました。最大震度4が1回、震度2が2回、震度1が2回でしたが、無感地震まで含めると全部で15回の地震が発生しました。15回のうち、3回は震源の深さ 0km、8回は深さ 12kmよりも浅いところで発生しました。
(図は防災科学技術研究所「AQUAシステム メカニズム解カタログ」より)
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