「奈良のシカ」は古代から「神鹿」や「神の使い」として手厚く保護され、現在は国の天然記念物に指定されています。過失であってもシカを死なせた者は死罪とされて来た歴史があり、10歳の女の子が興福寺の周りを引き回された後に斬首されたり、興福寺の小僧が石子詰めの刑に処せられたりした、という悲劇も伝わっています。
2月7日未明に「おのでシカの頭を力いっぱい切り付け」て殺害した鳶職の男(23歳)が、今日 3月2日に逮捕されました:
奈良のシカを殺傷した事件は過去にも起きています。2010年3月13日午前にはボーガンの矢が腹部に刺さったシカが見つかり、その後、死亡しています。また、2018年6月13日午前には吹き矢のようなものが刺さったシカが見つかっています:
気になるのは、今回も含めてこれらの殺傷事件の直後と 1年後に強い地震が発生していることです。偶然とは思いますが、以下にまとめてみました:
▼ 2010年3月13日午前、ボーガンの矢が刺さったシカが見つかり、その後死亡。
- 2010年3月14日 福島県沖 M6.7 最大震度5弱
- 2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震 M9.0 最大震度7 津波あり
▼ 2018年6月13日午前、吹き矢のようなものが刺さったシカが見つかる。
- 2018年6月17日 群馬県南部 M4.6 最大震度5弱
- 2018年6月18日 大阪府北部 M6.1 最大震度6弱
- 2019年5月25日 千葉県北東部 M5.1 最大震度5弱
- 2019年6月18日 山形県沖 M6.7 最大震度6強 津波あり
▼ 2021年2月7日未明、鳶職の男が斧でシカの頭部に切りつけ殺害。
- 2021年2月13日 福島県沖 M7.3(暫定) 最大震度6強
- (1年後? 津波あり?)