12月29日04時24分ごろ、 和歌山県南方沖で M4.4、震源の深さ約 440km の深発地震がありました(防災科学技術研究所の発表では Mw5.0、深さ 480km)。発震機構は横ずれ断層タイプです。
この地震では震源から遠く離れた東北地方南部や関東地方北部でのみ有感となりました。沈み込んだ海洋プレートのスラブによって地震波が伝わる異常震域現象です。
出典: 気象庁ウェブサイト |
Hi-net の「100トレース連続波形画像」を見ると、震源に近く揺れが早く始まっている場所よりも、遅れて揺れ始めた北の方(上の方)で振幅が大きく、長く続いていたことがわかります:
関連記事
- 東海道南方沖の地震 (09年8月10日)
- 日本も揺れた ― 北マリアナ諸島 M7.7 (16年7月30日)
- 小笠原超深発地震は太平洋プレートのスラブが下部マントルへ突き抜ける前兆 (16年12月13日)
- 神奈川県西部で稍深発地震、異常震域 (20年5月28日)
- 東京・栃木・茨城で異常震域 (20年11月18日)
- 間宮海峡で M6.4、異常震域 (20年12月1日)
- 山梨県東部・富士五湖で M4.0、異常震域 (20年12月13日)