12月8日、小惑星〝2020 XK1〟が地球を掠めるようにして通過して行きました。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2020 XK1 | 2~4 | (地球)12月8日 01:15 (月)12月8日 15:19 |
0.05 0.36 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
今回の接近距離をキロメートルになおすと約 20800km。これは地球の中心から測った距離ですから、地球の半径を引いて地表からの高さになおすと約 14400km。2020 XK1 は、気象衛星などの静止軌道の高さ約 36000km よりも地表に近いところをが通過して行ったことになります。ちなみに、日本の宇宙飛行士・野口聡一さんが滞在している国際宇宙ステーションは地表から約 400km のところを周回しています。
この小惑星はアポロ群に分類されています。
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは12月7日です。
接近時の地球との相対速度は秒速 8.5km(時速約 3万1000km)と予報されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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