6月9日、京都府福知山市波江(地図)の水田に、海鳥のウミネコ 1羽がいるのが見つかりました。
「海の鳥が20キロも内陸に飛んでくるのは珍しいですが、福知山では5月、6月に由良川沿いの田んぼへ数羽が現れることがあります」「この時期にやって来る理由はよく分かっていませんが、『苗の小さい時期は餌になるオタマジャクシや虫を探しやすいから』という仮説があります」(FAヤマセミの会):
- 海鳥、はるばる福知山の水田に (写真あり)
2年前には兵庫県丹波市にも飛来しています:
- 内陸にウミネコ ― 兵庫県丹波市 (18年7月21日)
海鳥と地震の関係については、次のような目撃記録が残っています —— 1835年2月20日午前11時40分、南米・チリ中部の港町コンセプシオン(地図)一帯を M8.5 の大地震が襲いました。この時、コンセプシオンには若き日のチャールズ・ダーウィンが乗船したイギリスの測量船・ビーグル号が停泊していました(地震発生時にはダーウィンは上陸していました)。ビーグル号の船長の日誌には、地震前の午前10時ごろ、海鳥の大群がコンセプシオンの上空を内陸に向かって飛び去り、これを見た現地の人びとがたいへんおびえた、ということが記録されています。(『動物は地震を予知する』、ヘルムート・トリブッチ、朝日選書 277、1985)
以下は同書からの引用です:
震前に海鳥が浜辺から内陸へ飛んだことは、1822年のチリ地震でも目撃された。また、アタカマ砂漠のはずれにある港町イキケを壊滅させた1868年のチリ地震でも揺れの数時間前、カモメなど海鳥の大群が鳴き騒ぎながら内陸深くまで飛行した。地震以外には、暴風雨のときにこうした現象が見られることがある。
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