地球に最も近いブラックホールが発見されました。その距離、約1000光年。肉眼でも見える !?
二重星系 HR 6819 を調査していた天文学者が、その星系の中心にブラックホールがあることを発見。二重星は互いの共通重心の周囲を回っているのではなく、ブラックホールの周りを公転していると判明。内側の星の公転周期は約40日。ブラックホールの質量は太陽の約4倍。周囲の星や物質と激しい相互作用をして強いX線などを放射することがない静かなタイプのブラックホール。
ブラックホール自体は見ることができないが、二重星系を構成する2つの星の明るさはどちらも5等級で肉眼でも見える:
HR 6819 は「
ぼうえんきょう座」にあります。同星座は南天の星座で日本からはほとんど見えません。星座全体を見るには石垣島や宮古島などに行く必要があるとのことです。
ブラックホールは地球から遙かに遠いところにある存在(少なくとも数万光年?)と思っていたので、1000光年とは意外です。天文学者は、強力なX線などを出さない静かなタイプのブラックホールであれば、さらに地球に近いところに見つかるかも知れないと考えているようです。