5月11日午前3時(日本時間同日午後10時)ごろから翌12日朝にかけて、
ロイヒ海底火山(
地図)で地震が頻発しました。同火山は、ハワイ島の南岸から約 30km のところにあり、頂上は海面下 975m。ハワイ諸島ではもっとも若い活火山です:
上記 USGS(米国地質調査所)の HVO(ハワイ火山観測所)の発表によると、地震の総数は 100を越え、M2クラスが 79回、M3以上が19回。ピーク時には 1時間あたり 14回を数えましたが、12日朝以降は1時間あたり4回に減少。震源の深さは海面下 3.6〜12.4km、山体下 1〜9.8km。ロイヒ海底火山での地震発生は、通常、1日あたり3回ほどで規模は M2未満。
地震の原因は、深部からのマグマの貫入か、マグマの移動とみられています。今後、震源が浅いところに移動することがあれば、1996年のように噴火が発生する可能性があるとのこと。山頂下 1〜2.5km のところにマグマ溜まりがあると考えられています。
2018年にキラウェア山の南東に延びる地溝帯で大規模な噴火や大量の溶岩流出がありましたが、ロイヒ海底火山はこの地溝帯の延長上に位置しています。
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