大型の小惑星が地球に接近するというニュースが話題になっています:
- Mile-wide asteroid to fly by Earth next month, according to Nasa tracking data
- Large asteroid will fly by the Earth next month, but won't hit us, reassures NASA
- NASA: Massive asteroid will pass Earth next month
この程度の接近は珍しいことではないのですが、なぜか CNN や Independent までが記事にしています。日本のメディアも追随するかも知れません。
接近するのはアモール群に分類されている小惑星〝52768 (1998 OR2)〟で、直径は 1.8〜4.1 km と推定されています。日本時間 4月29日18時56分に、地球から 16.36LD(約630万km)のところを通過すると予報されています。
小惑星 | 推定直径 (km) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
52768 (1998 OR2) | 1.8~4.1 | (地球)4月29日 18:56 |
16.36 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
接近時の地球との相対速度は秒速8.7km(時速約3万1000km)と予報されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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