2017年4月28日早朝に京都の上空に現れた火球は、軌道を逆算してその起源を求めると、二重小惑星 2003 YT1 である可能性が高いことがわかったとのこと。火球となったのは、この小惑星系から何らかの原因で分離した欠片か、この小惑星系が形成されたときに周囲に取り残された岩塊で、直径2.7cm、重さ29gと推定されています:
この二重小惑星系は、直径約2kmと210mの2つの天体からなり、互いの周囲を約2時間の周期で回っているとのことです。
2003 YT1 は数年ごとに地球に接近し、いずれは地球に衝突する可能性がある PHA(潜在的な危険性をもつ小惑星)に分類されています。今後1000万年のうちに地球に衝突する確率は6%と見積もられています。次の地球接近は2023年11月3日で、接近距離は 23.1LD(1LD=地球から月までの平均距離)と予報されています。
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