2019年6月26日水曜日

韓国: 月周回衛星の計画を延期



韓国が2020年12月に打ち上げを予定していた野心的な月探査機「韓国パスファインダー月周回衛星」(KPLO)が、2022年に延期される見込みとなったとのことです。以下はテキトー訳です:
KPLOを搭載する(米国スペースX社の)ファルコン9ロケットの打ち上げが2022年まで遅れる可能性が高くなった。(KPLOの)詳細な設計審査が遅れているためである。

当初、KPLOは550kgの重量と260リットルの燃料タンクで1年間の探査を行う予定であった。しかし、それは技術的に不可能であるとの議論があり、韓国航空宇宙研究所(KARI)は全重量を660kg以上に増やすこと検討中である。(6種類の探査装置を月周回軌道まで運び1年間の探査活動を続けるためには、設計を変更するか、あるいは探査活動の期間を3~5ヶ月に短縮する必要がある。)

以下は、KARIで打ち上げ機を担当している主任研究員・シン氏のインタビューである――

シン氏: 私たちは設計は不可能であると昨年からずっと指摘し続けてきたのですが、衛星の責任者やプロジェクト・マネージャーは問題を適切に処理することができませんでした。KPLOミッションに関わる政府機関も専門知識や経験が不足しているために有効な対策を示せないままなのです。

関連記事