九重山(地図)で3月28日に急増した火山性地震ですが、28日には25回発生したものの、29日以降は発生がありません。気象庁機動調査班の現地調査でも変化は認められず、「現時点では火山活動の活発化の兆候は認められないことから、火山の状況に関する解説情報(臨時)はこれで終了」だそうです:
気象庁の以下の資料によれば、今回急増したのは「A型地震」で、「P波、S波の相が明瞭で比較的周期の短い地震で一般的に起こる地震と同様、地殻の破壊によって発生していると考えられ、マグマの貫入に伴う火道周辺の岩石破壊によって発生していることが知られてい」るとのこと。また、九重山周辺の基線の連続観測では、2012年ごろから基線に縮みの傾向が見られていたが、2015年ごろからその傾向が鈍化しているとのことです:
- 九重山の火山活動解説資料 平成31年3月28日17時50分発表 (PDF形式)
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