小惑星〝2018 PY7〟が、8月4日に地球と月に接近していたことがわかりました。この小惑星が発見されたのは最接近後の8月5日です。
地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係 小惑星と地球の移動方向は左下から右上、月は反時計回り 白い線は地球の公転面より上、灰色の線は地球の公転面より下を示す (Credit: Jet Propulsion Laboratory) |
この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 12~28m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2018 PY7 | 12~28 | (地球)8月4日 06:03 (月)8月4日 10:06 |
1.07 0.71 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速10.6km(時速約3万8000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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