『週刊ポスト』の記事です。芥川は、4~5月に咲くはずの藤の花が8月に咲いているのを見て「『自然』に発狂の気味のある」と考え、「人の顔さへ見れば天変地異が起こりさうだと云つた」そうですが、植物学者の見解は身も蓋もないものです:
1855年11月に起きた安政江戸地震(M6.9)では、次のような記録があります。文中の「帰り花」、「帰花」は、上の記事で植物学者が指摘していた「二度咲き」のことです:
今年は例より青頭菌多く出て、梨李桃帰り花多く、(中略)思へば今年は処々に彼岸桜梨等の帰花多く開き栗柿早く熟し(後略)
力武常次著『地震前兆現象 予知のためのデータ・ベース』 (東京大学出版会)
上の記事の2ページ目に書かれている「妙見七つ井戸」の異変については、以下を参照してください:
- 複数の井戸が水量減少や枯渇 ― 埼玉県秩父市 (18年3月10日)
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