これも、このブログの更新が滞っているうちに伝えられたニュースです:
- China launches electromagnetic satellite to study earthquake precursors (中国が地震前兆を研究するための電磁気観測衛星を打ち上げ、写真9葉、GIF動画あり)
- New launch to boost research into earthquake prediction ability (写真1葉あり)
以下は記事の要旨です:
- 2月2日、中国北西部のゴビ砂漠にある酒泉衛星発射センターから、地震電磁気観測衛星 Zhangheng 1 が高度500kmの太陽同期軌道に打ち上げられた。
- 地球の電磁場、電離層のプラズマ、高エネルギー粒子を5年間にわたって観測する。
- 衛星の名前は後漢時代の張衡(Zhang Heng)に由来。張衡は西暦132年に世界最初の地震計「地動儀」を発明した。
- Zhangheng 1 は、中国で発生するマグニチュード6以上、その他の世界各地で発生するマグニチュード7以上の地震にともなう電磁気のデータを記録する。
- 北緯65度から南緯65度の範囲を観測可能。中国本土と中国の国境から1000kmの範囲内、および世界の2大地震多発地帯を重点的に観測する。
- Zhangheng 1 の本体は1辺1.4mの立方体。太陽電池パネル1枚と検知器を取り付けた6本の棒が伸びる。棒の長さは4mを超えている(画像)。
- Zhangheng 1 自体の発する磁気や帯電を最小限にするため、衛星の設計・製造には細心の注意が払われた。ネジにはチタン製のものが使用されている。
上掲の記事には、打ち上げ時の写真が9葉掲載されているのですが、6枚目、8枚目、9枚目の写真にはロケットから多数の板状の物体が落下しているのが写っています。特に9枚目で顕著です。これは何なのでしょうか。
関連記事
- QuakeFinder 社が電磁気的前兆を観測 (10年5月18日)
- QuakeFinder社がSETI研究所と提携 (11年8月5日)
- 電離圏にみられる地震前駆現象 (08年12月10日)
- 1ヵ月以内にM7級地震の予測 ― ロシア極東 (12年2月14日)
- イランが地震予知衛星を計画 (12年3月2日)
- ロシアとイギリスが地震予知衛星システムを開発 (12年4月13日)
- 中国が人工衛星による地震予知を目指す (14年2月4日)
- 中国が地震予知衛星を打ち上げへ (14年4月3日)
- 台湾も地震予知衛星打ち上げへ (15年2月20日)
- 地震予知会社 ― Terra Seismic (15年3月27日)
- ネパールの地震と電離層の変動 (15年5月10日)
- 中国が地震予知を目指す衛星を打ち上げへ (17年1月18日)