2017年9月4日月曜日

カロリン海山はかつて島だった


中国の調査船「科学号」(Kexue)が8月7日から29日にかけて西太平洋のカロリン海山で調査をおこない、同海山がかつては海面上に頂部が出ていた島であったことを示す証拠を見つけた、とのことです:

証拠とは ――
  • 水深600mから山頂までの間に複数の海蝕洞を確認 「海蝕洞は波の衝撃により形成されたものであり、つまりこの海山が以前は水面上に浮かぶ島で、プレート活動によって沈み海山になったということだ」

  • 水深600mから山頂の間に、近海にしか見られないサンゴ礁があり、石化していた 「海山が、島が沈むことで形成されたことをさらに裏付けている」

カロリン海山の位置ですが、よくわかりません。記事には、「西太平洋」、「part of the Caroline Ridge」(カロリン海嶺の一部)、「south of the Mariana Trench」(マリアナ海溝の南)と書かれているので、カロリン海山群(Caroline Seamounts、地図)の一部だと思われるのですが、記事には、以下の様に海溝に近い位置にあるのではないかと思わせる記述もあります:
It is believed that seamounts are rich in biological diversity, but scientists saw few creatures in the west side the Caroline Seamount.
(海山は生物学的多様性に富むと考えられているが、カロリン海山の西側には少しの生物しか見られなかった。)

So there could be frequent landslips in the west side of the seamount, when two plates collide with each other, the scientists said.
(これは、2つのプレートが衝突することによって当該海山の西側斜面では頻繁に地滑りが起きているからかも知れない。)