9月19日昼過ぎ(現地時間)、米国ユタ州北部で轟音をともなった地面の揺れがあり、報道機関などに問い合わせが殺到しました。USGS(米国地質調査所)は地震の発生を否定。報道機関が多数の関連機関に問い合わせをした結果、空軍が Utah Test and Training Range(地図)で、弾道ミサイルの爆破処理をおこなったことが原因と判明しました。爆破されたのはトライデント I (潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM))の3段目ロケットエンジン(固体燃料)とのこと:
- Heard loud ‘booms’ in Northern Utah today? Here is what caused them
- Mystery solved: Ballistic missile detonation has Utahns thinking earthquake
空軍では、風速や風向、その他の大気の状態を考慮して、周辺に及ぼす音響レベルが許容範囲内になると予測される場合に爆破作業をしているが、この時期の大気上層の気象条件は変化が大きく、予測が不正確になることもあるとしています。前日にも同様の爆破処理をしたが問題は生じなかったとのこと。
5月30日に出された爆破処理に関する空軍の告知:
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