気象庁が8月8日に発表した「九重山の火山活動解説資料(平成29年7月)」(PDF形式)によると、九重山(地図)の噴気中に含まれる二酸化炭素(CO2)と硫化水素(H2S)の濃度が7月11日ごろから増加しているとのことです:
九重山 火山ガス観測装置による観測(16年10月~17年8月1日) 気象庁「九重山の火山活動解説資料(平成29年7月)」より |
上記解説資料には次のように書かれています:
この火山ガス観測装置のデータが、地下の火山活動の活発化あるいは沈静化と関連しているかどうかは不明ですが、火山ガス濃度の増加が継続して観測されていることから、地下浅部の火山ガスの状況に変化があった可能性があります。
(中略)
現地調査では熱異常域に変化が無く、二酸化硫黄の放出量も検出限界以下であり、火山性地震の急増もみられていません。これらのことから、火山ガスの濃度の増加は、火山活動の急激な活発化を示しているものではないと考えられますが、B型地震が時折発生することからわずかに火山活動が高まっている可能性があり、今後の火山活動の推移に留意が必要です。
九重山は、熊本地震以降注目を集めている中央構造線上(もしくはその延長上)にある火山ですので、その動向が気がかりです。1995年と96年には火山灰を噴出する噴火を起こしています。
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