8月15日朝、アポロ型小惑星〝2017 QP1〟が地球に接近・通過しました。
この小惑星は地球に最接近した後の8月16日に発見されたもので、直径はかなり大きく 37~83m と推定されています。この大きさの小惑星が最接近前に発見されず、事後に発表されるのはめずらしいと思います(夏休みで観測態勢が手薄になっていた?)。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2017 QP1 | 37~83 | 8月15日 06:23 ±00:06 |
0.16 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に速く、秒速24.0km(時速約8万6000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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