16年9月4日付「噴煙が3本立ち昇る ― 新潟焼山」の続報です。
新潟焼山(地図)は昨年初めごろから噴気が目立つようになり、地元で妙高火山研究所を主宰する火山地質学者・早津賢二氏が何回かの噴火があったことを指摘しました。しかし、気象庁は新潟焼山に対する監視態勢の不十分さもあって、なかなか噴火を認めなかったという経緯があります(経緯については下の「関連記事」をご覧ください)。
このほど、その早津氏が新潟焼山の火山活動について「一応一区切りついたとみられる」、「噴火は小規模な水蒸気噴火」、「爆発を伴わず火山灰のみを静かに噴出するタイプの噴火」、「噴石を伴う顕著な爆発はなかった」と結論づけた、と報じられています:
新潟焼山は糸魚川-静岡構造線に近く、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が指摘している M7.8±0.5 の内陸大地震の推定領域にも近いので、今後とも注意を払う必要があると思っています。
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