今夜は新月から4日目。新月を挟む数日間は
地球照が見られます。地球で反射した太陽光が月の影になっている部分(欠けている部分)を照らし出し、月の全体像がうっすらと見える現象です。月の表面から見れば〝満地球〟があたりを煌々と照らし出している状態です。
地球照を英語では "Earthshine" といいますが、"Da Vinci glow"(ダ・ヴィンチの輝き)という言葉もあるようです:
上記の記事によると、これはレオナルド・ダ・ヴィンチが人類の歴史上初めて地球照の原因を見抜いたことに由来しています。1510年ごろの彼のノートに「"ghostly glow"(月のかすかな輝き)は地球の海に反射した太陽光が月を照らしているのだ」と書き残されています。コペルニクスが地動説を唱えたのは1543年で、ダ・ヴィンチの死後24年が経っていました。
現代の科学では、地球照の主な原因は海面の反射ではなく、雲の反射だとされています。