イタリア南部の都市・ナポリの礼拝堂には、西暦305年にローマ帝国のディオクレティアヌス帝の迫害によって殉教した聖ヤヌアリウスの乾燥した血液が、ガラスの容器に密封され聖遺物として保管されています。この血液は年3回の儀式やローマ法王が訪れたときなどに液体の状態に戻るとされており、液体に戻らないときには戦争、飢饉、疫病の蔓延、大災害、大惨事が起きると伝承されています。
12月16日におこなわれた儀式では、この血液が固まったままで液体の状態に戻らなかったとのことです。
1389年以来の記録が残っているとのことですが、最近では1939年と1980年に液体に戻りませんでした。前者の時には第2次世界大戦が勃発し、後者ではナポリの東約85kmを震央(地図)とするイルピニア地震(Mw6.9)が発生して、死者約2500人、負傷者少なくとも7700人という惨事になっています:
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