「オーロラの輝きが頂点に達するほんの数分間、ラジオの雑音にも似た、パキパキ、サラサラ、シューシューという小さな音」、この音源が地上70~75m付近の大気の
逆転層にあることが突き止められました:
逆転層がふたとなって電荷を帯びた大気を閉じ込める → オーロラの原因ともなっている磁気嵐がふたを壊す → 放電が起こり音が発生する、のだそうです。
この記事を見て思ったのは、もし地震の前に大気中にイオンとか帯電エアロゾルとかが増えるのであれば、逆転層の発生しているときにはそれらが地上付近に留まりやすい、ということです。逆転層が発生しやすいのは寒い季節。寒い季節の地震では電磁気前兆が現れる可能性が高くなるのではないでしょうか。
寒い季節の地震と言えば1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)。この地震では、テレビのチャンネルが突然変わった、録画テープの映像が乱れた、インターフォンからジージーというノイズが出た、デジタル時計が誤った時刻を表示した、静電気の放電が多かった、などなど電磁気にまつわる多くの報告が寄せられています [弘原海清著『阪神淡路大震災 前兆証言1519!』、東京出版、1995]。