12月14日午後3時すぎ、鳥取県湯梨浜町(地図)で震度4。「鳥取県では中部を中心に、今年10月以降震度1~4の地震が頻発している」:
以下は湯梨浜町周辺で発生している地震の震源分布図です(10月1日~12月14日、M0以上)。南北約4.4km、東西約6.4km、深さ5~10kmの範囲に分布しています。平面図を見ると、西南西-東北東(長い)と北北西-南南東(短い)方向に分布の軸があるようですが、地震の発震機構解にみえる断層の走向とおおむね一致しているようです(右図は国立研究開発法人防災科学技術研究所のAQUAシステム メカニズム解カタログより引用):
以下は上記地図の範囲で発生した地震の累積数を示すグラフです(M0以上)。10月中旬から下旬にかけて急激に数が増えましたが、その後は頻度が低下してきています:
震源分布図やグラフの作成には地震活動解析システム(TSEIS)を使用しました。TSEISは気象庁により決定された地震カタログを使用しています。同システムについては以下を参照してください:
- 鶴岡 弘. WWWを用いた地震情報検索・解析システムの開発.情報処理学会研究報告;データベースシステム115-9, 情報学基礎 49-9, 65-70 (1998)
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