12月5日午前7時20分ごろ、鹿児島県霧島市国分清水1丁目(地図)付近の地下で何らかの爆発が起こり、アスファルトの路面が隆起し、ブロック塀が倒れるなどの被害が出ました。「下からドーンと体が持ち上げられた状態」、「桜島(の噴火)とは比較にならないくらいのすごい衝撃だった」:
現場では高濃度の一酸化炭素が検出されています。汚泥などから発生したメタンガスが爆発したのでは、との指摘があります。メタンガスが不完全燃焼すると一酸化炭素が発生します。別の見方として地下に溜まっていた「火山性のガスが逃げ場を失い、爆発したことも考えられる」とのことです。現場は地図に示されているように桜島と霧島連山のちょうど中間にあたります。さらに、近くの海底には火山ガスの放出が増加していると指摘されている若尊カルデラ(地図)もあります。
7日夜の時点でも原因は判明していません。「7日になって、一酸化炭素の量は減っていたが、消防などが隣のマンションの真下まで地下を掘り進めたところ、また高濃度の一酸化炭素が検出された」:
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