10月26日に発生したアフガニスタン北東部のヒンドゥー・クシ山脈を震源とする地震(M7.5)では、アフガニスタン、パキスタン、インドで現時点で数百人の死者が出ています。
インドでは数秘術師などが、26日は大地震、大津波、大噴火が起きやすい厄日であると喧伝しているようです。例えば、14ヵ国で約23万人が犠牲になったスマトラ島沖地震と大津波は2004年12月26日に発生、イランのケルマン州で2万6000人が犠牲になった地震は2003年12月26日に発生、インド西部のグジャラートで2万人近くが犠牲になった地震は2001年1月26日に発生、人類が経験した最大級の噴火とされるクラカタウ山の大噴火とそれに伴う火砕流や津波で3万6000人以上が犠牲になったのは1883年8月26日(実際は27日)、などなど。1番目の記事にはそのような例が38件も列挙されています:
- What's the connection between 26th and natural disasters?
- Is it true that earthquakes often strike on the 26th?
両記事とも、26日に自然災害が多いように見えるのは、都合の良い事例だけを選ぶ〝cherrypicking〟の結果であって、例えば犠牲者の多い順に選んだ10大地震のうち26日に発生したのは1件だけであることなどを示して、数秘術師などの主張を否定しています。
日本の地震では、次のような例があります。「26日に発生したM7以上」という条件で気象庁の被害地震リストを検索したのですが、いずれも西暦に「3」が入っています:
- 1930年11月26日 北伊豆地震 (M7.3)
- 1983年5月26日 日本海中部地震 (M7.7)
- 2003年5月26日 宮城県沖 (M7.1)
- 2003年9月26日 平成15年(2003年)十勝沖地震 (M8.0)
- 2013年10月26日 福島県沖 (M7.1)
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