気象庁が7月8日に発表した「十勝岳の火山活動解説資料(平成27年6月)」(PDF形式)によると、6月15~18日におこなわれた現地調査で地熱域の拡大や亀裂が確認されたとのことです:
- 62-2火口内の南側と振子沢噴気孔群で地熱域の広がりを観測。62-2火口周辺の一部では熱活動が徐々に高まっている可能性がある。
- 62-2火口南縁と振子沢噴気孔群の間で地熱を伴ったわずかな亀裂を確認。この亀裂は山体浅部の膨張によって発生した可能性がある。
上記資料では次のような点も指摘されています:
- 62-2火口直下浅部の膨張を示すと考えられる変動が継続。
- 火口に近い一つの観測点の変化率が2015年5月から大きくなっている。他の観測点の変化率は変わっていないので、「山体浅部の膨張による変化に加えて、観測点周辺の局所的な変動の影響が含まれている可能性」がある。
- 6月22日に火山性微動が発生。
- 62-2火口や大正火口近傍の地震計で観測している常時微動の振幅レベルが、5月30日に急に減少し、2014年11月以前のレベルに戻ったが、その後徐々に増大している。
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