NASAの探査機ドーンは、2012年9月に準惑星ベスタの周回軌道を離脱した後、別の準惑星ケレスに向かっていましたが、来る3月6日にケレスの周回軌道に入る予定です。
ケレスとの距離が縮まるにつれて、探査機から送られてくるケレスの姿も徐々に鮮明になってきていますが、以下は2月19日に4万6000kmの距離から撮影された画像です。まだ画像が不鮮明な時から、ケレスの表面には明るい斑点があることが話題になっていたのですが、この画像ではそれが2つの明るい輝点からなり、同じクレーターの中にあることが見てとれます:
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA (クリックで拡大) |
ドーン・ミッションの研究責任者は、この輝点の正体について火山類似の現象によるものではないかと推定していますが、断定はしていません。ドーンがケレスの周回軌道に入って、より高解像度の画像が得られるようになれば、謎が解き明かされるかも知れません。
なお、ベスタの直径は525km、ケレスは950kmです。
少し古い記事ですが、ケレスについては生命の存在や水の噴出が取りざたされています:
- Dwarf Planet Ceres May Harbor Life; NASA Spacecraft En Route
- Water plumes from the dwarf planet Ceres make an exciting find for astronomers
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