2015年2月24日火曜日

プレートテクトニクス 2.0 ― プレートは固くない (その1)


海洋プレートは冷却するにつれて厚みを増すことや、海溝やトラフに沈み込む時には曲がるように変形することはよく知られています。これらに加えて、昨秋に発表された論文では、冷却によって水平方向にも変形すること、その変形によってプレート内地震が発生することが示されています:

以下は、論文を発表した研究者の一人が属するネバダ大学レノ校のプレスリリースの一部をテキトー訳したものです。タイトルは「テクトニック・プレートは固くなく、冷却過程において水平方向に変形することが研究によって示された」、サブ・タイトルは「ネバダ大学レノ校とライス大学の教授たちがプレートテクトニクスの前提に挑戦する」です:
地球の外殻を構成するテクトニック・プレートというジグソーパズルのピースは固くはなく、私たちが高校で習ったようにはぴったりと組み合わさらない。

ネバダ大学レノ校の准教授 Corné Kreemer と彼の同僚であるライス大学の Richard Gordon によって〝Geology〟誌に発表された研究は、太平洋プレートの変形を定量化し、プレートは固いというプレートテクトニクスというパラダイムの中心にある近似に挑戦している。

大規模な数値モデルと、世界最大のGPSデータ処理センター(ネバダ大学レノ校にあるネバダ測地学研究所)から得たGPS速度のデータを併用して、Kreemer と Gordon は、地球の最外殻であるリソスフェアの冷却によって、太平洋プレートのある部分が他の部分よりも速い速度で水平方向に収縮していることを示した。

(続く)