11月10日付「史上初の彗星着陸へ ― ロゼッタ探査機」の続報です。
すでにTV等で報道されていますが、11月13日午前1時3分(日本時間)、フィラエ着陸機が〝67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星〟の表面に着陸したことを示す信号が地球に届きました。
着陸後の画像はまだ公開されていません。フィラエのカメラに何らかの障害が発生している、着陸時にバウンドして機体を固定する銛の打ち込みに失敗した、などの報道があります:
- Farewell Philae (さよなら、フィラエ ― 分離後のフィラエをロゼッタが撮影した3枚組の画像)
- Farewell Rosetta (さよなら、ロゼッタ ― 分離後のフィラエからロゼッタを撮影した画像)
- ROLIS descent image (彗星に向かって降下中のフィラエから撮影した彗星。表面までの距離は約3km。解像度はピクセルあたり約3m。ROLIS は〝Rosetta Lander Imaging System〟の略)
チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星の表面重力は地球の10万分の1で、着陸時のフィラエの速度は秒速約1mです。
フィラエは着陸と同時に、機体を固定するための銛を彗星表面に打ち込みますが、このときの反動によって機体が彗星から離れてしまう恐れがあります。フィラエには反動を打ち消すための小形の噴射装置が搭載されているのですが、ロゼッタからの分離前の最終チェックで、この噴射装置に問題が見つかったとESA(欧州宇宙機関)は発表しています。現在、この噴射装置が計画どおり作動したかどうかを確認中とのことです。
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