次の大地震〝the Big One〟への懸念が高まるロサンゼルス(地図)やその近郊で、地震が増加しています。M4.0以上の地震に限っても過去5ヵ月間で5回発生しており(最大は M5.1)、このように地震が頻発するのは1994年以来のことと地元紙などは報じています。1994年にはノースリッジ地震(M6.7、死者約60名、8万以上の建物や道路などに被害、別名ロサンゼルス地震)が発生しています:
- Los Angeles Is Feeling More and More Rumbling from Earthquakes (ロサンゼルスで有感地震がますます増加)
- Quakes are increasing, but scientists aren't sure what it means (増える地震、しかし科学者たちはそれが何を意味するかについて確信が持てないでいる)
- Record number of earthquakes over 4.0 hits Los Angeles for first time since 1994 (1994年以来初めて、記録的な数のM4.0を越える地震にロサンゼルスが揺れている)
- Los Angeles County prepares to weather the Big One with disaster preparedness campaign (ロサンゼルス郡は防災キャンペーンで〝the Big One〟を乗り切る備え)
ロサンゼルスは米国内でニューヨークに次いで人口が多い大都市ですが、すぐそばをサンアンドレアス断層系が走っています。以下は、Wikipedia からの引用です:
2006年6月22日付け『ネイチャー』および6月23日付け『サイエンス』において、サンアンドレアス断層系南部において歪みが蓄積されている可能性が高いとの研究成果が掲載された。『ネイチャー』によれば、歪みはマグニチュード7.0以上の大規模な地震を引き起こすレベルにまで蓄積されている。サンアンドレアス断層の北部セグメントは1906年のサンフランシスコ地震で、中部セグメントは1857年のフォートテフォン地震で歪みが解放されたが、南部セグメントでは少なくとも過去300年間は破壊が生じていない。
(中略)
もし南部セグメントで大規模な地震が発生すれば、パームスプリングスや、サンバーナーディノ郡、リバーサイド郡、インペリアル郡などにおいて大きな被害が生じ、ロサンゼルスやサンディエゴなどの人口密集地にも被害が及ぶと想定される。
今年になって、サンアンドレアス断層を南に延長したメキシコ(M7.2、6.4)、ニカラグア(M6.6)、パナマ(M6.5)などの太平洋側で大きめの地震が発生していることも懸念材料です。
上記の記事が書かれた後にも、ロサンゼルス周辺で地震がいくつも起きています:
- Magnitude-4.0 Earthquake Near Barstow
- Earthquake: 3.0 quake strikes near Ridgemark, Calif.
- Earthquake: 3.1 temblor strikes near Bear Valley Springs
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