今週は宇宙開発史上の大惨事の〝祈念日〟が続きます。
1月27日 ― 1967年のこの日、翌月に迫った打ち上げに備えて発射台上で打ち上げの予行演習を行っていたアポロ1号の司令船で火災が発生。3名の宇宙飛行士が犠牲になりました。
彼らはその命を、人類に残された最後の辺境を開拓する国家の事業のために捧げた。彼らがなぜ命を落としたのかではなく、どのような理想のために生きたのかをここに記す。
残された者たちが宇宙に到達できるようにするための、究極の犠牲を捧げた者たちを記念して。 Ad astra per aspera. アポロ1号の搭乗員たちに神の祝福あれ。
(事故がおきた発射台に刻まれた碑文)
1月28日 ― 1986年のこの日、スペース・シャトル「チャレンジャー」が打ち上げから73秒後に炎上・空中分解し、日系人宇宙飛行士エリソン・オニヅカ大佐を含む7名の宇宙飛行士が犠牲になりました。
我々は星へと向かう際、時として力及ばず道半ばで果てることがある。しかし我々はその痛みを乗り越え、さらに先へと進まなければならない。
(レーガン大統領の弔辞)
2月1日 ― 2003年のこの日、スペース・シャトル「コロンビア」が大気圏に再突入する際に空中分解し、7名の宇宙飛行士が犠牲になりました。
本日、我が国に大きな悲しみをもたらす痛ましい出来事が起こりました。コロンビア号が失われたのです。生存者は一人もおりません。 (中略) 彼らが命を失うことになった宇宙への旅は、今後も続くのです。
(ブッシュ大統領の声明)
注: 〝Ad astra per aspera〟はラテン語で、「困難を乗り越えて星々へ」、「宇宙への険しい道」などの意。