6月2日午後、台湾中部(震央地図)で地震があり、数名の死者が出ています。台湾中央気象局の発表ではM6.3、震源の深さ10km、米国地質調査所(USGS)の発表ではM6.2、深さ20kmでした。
この地震の報道で印象的だったのは、山全体を包むように舞い上がっている土煙です。強い揺れによって発生した土砂崩れが原因とされていますが、どうでしょうか:
- 台湾でM6.3の地震、山から土煙があがる異様な光景 (土煙の写真3葉あり)
- Earthquake causes deadly rockslides in Taiwan (動画、冒頭の数秒間が土煙の映像)
この光景を見て思い出すのが、2010年4月にメキシコ北部で発生したM7.2の地震です。この時は、今回の台湾の地震を上まわる規模の土煙が舞い上がりました:
- 震源地の山に大規模な土煙 ― メキシコ M7.2 (10年4月6日)
上の記事からリンクを張ったページには土煙の動画があったのですが、すでに消去されているようです。同等の動画が YouTube にありますのでご覧ください:
湿潤な気候の台湾と乾燥したメキシコの砂漠地帯では土煙の発生原因が違うのかも知れません。少なくとも後者の土煙は、土砂崩れだけが原因ではなさそうです。
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