気象庁は11月29日付で薩摩硫黄島(地図)の噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「1」(平常)に引下げました。「薩摩硫黄島では、2003年頃から活発な噴煙活動が続いていましたが、2009年中頃からやや低下した状態で経過しています。火山性地震も2009年3月頃から増加し多い状態で経過していましたが、2010年9月以降少なくなっています」:
九州南部の火山では、霧島山(新燃岳)の活動が昨年9月7日の小噴火を最後に沈静化しています。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から半年後です。今回の薩摩硫黄島の沈静化もこの流れの一部なのでしょうか。
1990年に始まった雲仙普賢岳の噴火は、1995年3月ごろまで続きました。1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)から数ヶ月で沈静化したということです。大地震の前に噴火を始めていた火山が大地震の後に静かになるということは、その噴火が大地震の前兆であったことを示しているのかも知れません。
九州南部の火山では、桜島と諏訪之瀬島が依然として活発に活動しています。
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