モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝などに卵を産み付け、孵化したオタマジャクシは直下の水面へ落下して水中生活を始めます。しかし、静岡県東伊豆町(地図)では、昨年から下に水がない場所に産卵する現象がおきているとのこと。下に水がなければオタマジャクシの生存率はかなり低くなると思うのですが、モリアオガエルはなぜこの様な産卵行動をとるようになったのでしょうか。「20年以上勤めているが、一昨年まではなかった」(現場の責任者)、「下に水のない場所での産卵は珍しい。原因については断定できない」(あわしまマリンパーク):
ひょっとしたら、豪雨が増えていることと関係があるのかも知れません。通常、孵化したオタマジャクシは雨とともに下の水面へ落下するのですが、大量の雨水があれば、その流れに乗って数メートル程度先の池や沼にたどり着くことは容易なのではないでしょうか。
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